2012年4月28日土曜日

6月の健康診断で 「胸部X線撮影で肺に結節影を認めます 要精検」 との結果がで...

6月の健康診断で 「胸部X線撮影で肺に結節影を認めます 要精検」 との結果がでました。

この場合はどんな病気が考えられますか?

「結節影 = 影 = 腫瘍」 と考えて良いのでしょうか?

32歳、女性、喫煙年数15年(1日に20本ほど吸います)



毎年健康診断を受けていて 「異常なし」 でした。

今年の4月に市でやっている健康診断でも異常なしでした。

たった2~3ヶ月で判定が 「異常なし」 から 「要精密検査」 になることはあるのでしょうか?



また近々、CT検査を受けに行くのですが医療機関ならどこでも大丈夫なのでしょうか?

色々と気になることが多すぎてうまく言葉にできませんが宜しくお願いします。







健康診断はまず、スクリーニングといって「拾い上げ」検査です。

つまり、どんな些細なことでも問題点や気になることがあれば「再検査」ということになるのが健康診断の前提であることをご理解下さい。



肺の結節影の中には腫瘍(良性・悪性)、炎症、他の構造物などが含まれます。

年齢にもよりますが、40歳以下であれば悪性腫瘍(=癌)の確率はかなり低いです。



●今回の健康診断の結果を言い換えるとこういうことです

「胸部X線写真に、ちょっと気になるところがあります。一度CTをチェックしておいて下さい」



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以上を踏まえてお答えします。



>この場合はどんな病気が考えられますか?

それだけで病気かどうかはわかりません。



>「結節影 = 影 = 腫瘍」 と考えて良いのでしょうか?

ご説明の通り、腫瘍とは限りません。



>32歳、女性、喫煙年数15年(1日に20本ほど吸います)

年数x本数=ブリンクマン指数は現在300ですね。400以上は肺癌リスクが高いと言われています。

5年以内にはタバコをやめましょう。



>たった2~3ヶ月で判定が 「異常なし」 から 「要精密検査」 になることはあるのでしょうか?

検診はとにかく気になれば「要精密検査」ですから、判定が急に変わることは充分ありです。



>CT検査を受けに行くのですが医療機関ならどこでも大丈夫なのでしょうか?

CTそのものはどこで検査を受けても大丈夫です。大きな差はありません。

問題はX線写真もそうですが、それを見て判断すること(読影といいます)です。

高い画像診断能力を持った医師がいるかどうかが肝心です。そういう意味では呼吸器科や放射線科の医師がいる病院での検査がベターでしょう。



良い結果をお祈りいたします^^








一般的にはおっしゃるように、「結節影は腫瘍(良性・悪性)」を考えて精査を進めます。

しかしながら、「年齢と健診の時期」を考えれば(4月にも胸部X線を受けておられる)、

実際に病気がある可能性は、きわめて低いと考えられます。

1番多いのは、「肋骨の重なりが、結節影に見えるもの」です。(当然、正常ですが・・)

「CT検査」を受ければ問題は解決しますので、面倒ですが、内科を受診して「CT検査」を

受けて下さいね。

まず検査だけですので、「CT」がある医療機関でしたらどこでも構いません。

(もし本当に、「結節影」が存在すれば、そこから精査が始まります)

(タバコの本数はできれば、減らして下さいね)

 by 内科医

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