2012年4月30日月曜日

ザ・ネクスト・グレイト・チャンプから強い選手は出ましたか?

ザ・ネクスト・グレイト・チャンプから強い選手は出ましたか?








結論:メイン・イベンター1名を輩出



「The Next Great Champ」は、NBCの「コンテンダー(The Contender)」に対抗する企画として、後乗りのFOXがNBCより一足先にスタート(掟破り?)させたリアリティショー。



シルベスター・スタローン、マーク・バーネット、シュガー・レイ・レナードの3人が製作総指揮に当たる「コンテンダー」に対して、FOXはプロモーター業を本格始動したオスカー・デラ・ホーヤに白羽の矢を立てたが、後乗りの強行日程にカリフォルニア州アスレチックコミッションからダメ出しが出たかと思えば、スタローン&バーネットから訴えられて訴訟を抱えるなど始めからトラブル続き。



番組のコンセプトは、相応のレベル(プロスペクトと目される?)のボクサーを集め、腹筋・腕立て・けんすいなどで一次審査を行い、勝ち残った者が実際にリングに上って戦うという設定だった。



懸命の根回しで公聴会を何とかしのぎ、スモーキン・ジョーとラリー・ホームズを始めとして、ルー・ドゥバ&トミー・ブルックスの師弟コンビ(トレーナー)らをゲストに招いて放送開始(2004年9月)にこぎつける。



しかし、期待に反して視聴者数はまったく伸びなかった。ボロボロの結果に慌てたFOXは、エピソード1~4までを基幹チャンネルで放送したが、残りの放送分を姉妹チャンネルの「FOX Sports Net(FSN)」に無理やり割り込ませた。放送されるチャンネルと日時がバラバラになり、すべての放送を見た一般視聴者は皆無というのがもっぱらで、シリーズ化されることもなく大失敗に終わる。



参加した12名の選手中、まともにプロスペクト足りえたのは、ジェフ・レイシーやダニー・グリーン、ジェシー・ブリンクリー(コンテンダー出場経験者)らと対戦したオーティス・グリフィンのみ。ゴールデン・ボーイ・プロモーションズがそれなりにバックアップし続けたが、何度か与えられた地域王座戦のチャンスを突破することができず、現役を続けてはいるが世界には手が届いていない。



グリフィン以外の出場者はすべて無名選手ばかりで、全員リタイアしている。

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