2012年5月6日日曜日

飛行機のパイロットに女性はいますか?

飛行機のパイロットに女性はいますか?







女性パイロット・・・かっこいいじゃ、ありませんか。

私はパイロットになる夢を捨てざるを得なかった男です。

それを、叶えた女性パイロット達のお話です。



まずは日本人女性パイロットからご紹介しましょう。

『飛行家をめざした女性たち』平木國夫著 新人物往来社

戦前14人の日本人女性パイロットを紹介した本です。今でも珍しい女性パイロット、あの戦前の日本の状況でパイロットになる事がいかに大変だったか想像に困難はありません。

最初の女性パイロット兵藤精から14人のパイロットを筆者が丹念に調査した好著です。

第1号女性パイロット兵藤精については

『民間飛行家第1号たちの生涯‐イカロスたちの夜明け』平木國夫著 グリーンアロー出版社

にも同じ内容で掲載されています。

上仲鈴子については

『民間航空を飛躍させた草創期の飛行家たち‐黎明期のイカロス群像』平木國夫著 グリーンアロー出版社 「女性初の大阪~東京間単独無着陸飛行」

西崎キクについては

『民間航空を飛躍させた草創期の飛行家たち‐黎明期のイカロス群像』平木國夫著 グリーンアロー出版社 「女性初の長途日満親善飛行」

にも掲載されていますので参考のため。



『兵藤精、空を飛びます‐日本初の女性パイロットの物語』中村英利子著 アトラス出版

日本人初の女性パイロット「兵藤精」の一生について書かれた評伝。

1919年国産飛行機が飛んで10年もたっていない頃、四国の片田舎から出てきた娘が苦難を乗り越えて女性パイロットになっていく物語。そして、女性パイロット第一号として脚光を浴びたものの忽然と表舞台から消えてしまった彼女。その波乱に満ちた人生を物語風に書いている本であります。

本当に波瀾万丈の彼女の人生を読んで実感してください。

(04.04.07新規)



それでは海外編を・・・と言ったら最初に出てくるのはアメリア・イヤハート。

彼女の最後については諸説ありました。日本軍捕虜説,トーキョー・ローズの声説,太平洋遭難説などなど。

『アメリア・イヤハート 最後の飛行』ランドール・ブリンク著 平田敬訳 新潮文庫

などに書かれています。でも実際の所は世界一周飛行中に太平洋上の島で遭難したのが本当のようです。

また、彼女自身の作品としては

『ラスト・フライト』アメリア・イヤハート著 松田銑訳 作品社

があります。彼女の最後の飛行(幻に終わった世界一周飛行)の飛行随筆です。

最初に自分の生い立ち。そして旅立ち・・・マイアミを出発して南米・アフリカ・インド・オーストラリア、そして太平洋上へ・・・最後のラエまでの記録。もちろん最後は書かれていません。

でも、美しい文章はパイロットとしてだけでなく随筆家としての能力の高さを見せつけてくれます。



ところで、彼女をテーマに書かれた美しい幻想文学があります。

『アメリアの島』ジェイン・メンデールソーン著 小沢瑞穂訳 早川書房

太平洋上で遭難したアメリアは、航空士ヌーナンと二人きりで孤島に生き残った。そこから彼女の愛が始まる。

美しい幻想の物語です。

個人的には、ノンフィクションよりも、このフィクションの方が好きです。不思議な空気が漂う物語です。



続いては異質の経歴をたどるベリル・マーカムについて。

『愛を奪った女ベリル・マーカム』エロル・トレルビンスキ著 田中融二訳 新潮文庫

英国の名家に生まれケニアで育った彼女は史上最初に欧州からアメリカへの大西洋横断飛行を行いました。

それだけでは、ありません。二人の英国王子を手玉に取り、自由奔放な生活を行った希にみる女性。

普通の女性の何倍もの人生を一気に駆け抜けた女性の評伝です。

(02.05.15新規)

『夜とともに西へ』ベリル・マーカム著 野中邦子訳 角川文庫

その彼女の自伝小説。

ケニアで野生生物を追いかけた少女時代、競走馬の調教師時代、そしてアフリカで個人営業のパイロットとして活躍した時代を自らの言葉で綴った作品。

言葉を読むだけで彼女の才能の豊かさを感じさせてくれる作品です。








民間にも軍隊にもいますよ。輸送機も戦闘機乗りもいます。

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